森(鵯越)の風景

鵯越(ひよどりごえ)の森

私の自宅は神戸市北区の鵯(ひよどり)台という高台にあります。そこから30分弱のバス通勤によって神戸の市街地にある工房まで毎日通っているのですが、その時の気分によって、鵯越でバスを降りて森を散策することがあります。

 

この鵯越は源義経の「鵯越の逆落とし」として有名ですが、その場所には諸説があってはっきりしていないようです。それでも、この辺りには「源平町」なる町名もあって歴史を感じさせます。歴史はともかく、この鵯越は気軽に散策できる森として気に入っています。

 

鵯越辺りの地図(マップファンウェブより)

⇒ http://www.mapfan.com/index.cgi?MAP=E135.9.5.1N34.41.14.9&ZM=9

 

私が一番好きな森の季節は5月です。新緑が最も鮮やかな5月は木々の息吹を鮮烈に感じる季節です。残念ながらその季節に撮った写真はなく、春間近の3月と紅葉の11月の鵯越の森の写真を紹介します。

春を待ちわびている木々の、まだちょっと寂しげに森の風景(3月)

 

落ち葉の絨毯(じゅうたん)とさまざまな色合いの競演(11月)

 

四季の移り変わりに応じてさまざまな表情をみせてくれる森、日頃は気にも留めない大気が、一味違ったものに感じられる森は、私にとって心落ち着く貴重な場所です。

 

余談

鵯越の森を抜けると烏原貯水場(ダム)に出ます。この辺りは遊歩道が整備され、「水と森の回遊路」として、付近の市民に親しまれています。

 

このダムの壁面に不思議なものを発見しました。石で敷き詰められた壁面に石臼が一列に敷き詰められているのです。

明治37年烏原貯水場建設に伴い、烏原村の98戸(人口414人)が離村を余儀なくされたようです。そして、この烏原村は線香が名産で、その材料作りに使われていた石臼を離村の足跡を残すために設置された、と案内板の説明にありました。離村を余儀なくされた村民の無念さみたいなものがにじみ出ているような気がします。